新国立劇場(New National Theatre Tokyo)が2024/2025シーズンの公演ラインアップを発表した。上演されるオペラ作品は10作品で、開幕を飾るのは新制作のベッリーニの《夢遊病の女》。意外なことに新国立劇場がベッリーニの作品を上演するのは初めてという。《夢遊病の女》以外の新制作はロッシーニの《ウィリアム・テル》、細川俊夫の《ナターシャ》の2作品。
発表によると、《ウィリアム・テル》は作品の原語であるフランス語による上演。これも日本初という。また、シーズンを締め括るのが世界初演となる《ナターシャ》。劇場が作曲を委嘱した作品で、小説家の多和田葉子が台本を手掛ける。二人の若い主人公がメフィストの孫の案内で、自然環境が破壊された様々な地獄を体験する物語で、日本語、ドイツ語、ウクライナ語など多言語による上演。
ベッリーニ《夢遊病の女》= 新制作
10月3日ー14日
[演出]バルバラ・リュック
[指揮]マウリツィオ・ベニーニ
[出演]妻屋秀和 / 谷口睦美 / ローザ・フェオーラ / アントニーノ・シラグーザ / 伊藤晴 / 近藤圭
ロッシーニ《ウィリアム・テル》= 新制作
11月20日ー30日
[演出]ヤニス・コッコス
[指揮]大野和士
[出演]ゲジム・ミシュケタ / ルネ・バルベラ / 安井陽子 / 妻屋秀和 / オルガ・ペレチャッコ / 齊藤純子
モーツァルト《魔笛》
12月10日ー15日
[演出]ウィリアム・ケントリッジ
[指揮]トマーシュ・ネトピル
[出演]マテウス・フランサ / パーヴォル・ブレスリク / 安井陽子 / 九嶋香奈枝 / 種谷典子 / 駒田敏章
ワーグナー《さまよえるオランダ人》
2025年1月19日ー2月1日
[演出]マティアス・フォン・シュテークマン
[指揮]マルク・アルブレヒト
[出演]エフゲニー・ニキティン / 松位浩 / エリザベート・ストリード / ジョナサン・ストートン / 金子美香
ツェムリンスキー《フィレンツェの悲劇》
プッチーニ《ジャンニ・スキッキ》
2月2日ー8日
[演出]粟國淳
[指揮]沼尻竜典
[出演]フィレンツェの悲劇 = デヴィッド・ポメロイ / トーマス・ヨハネス・マイヤー / ナンシー・ヴァイスバッハ // ジャンニ・スキッキ = ピエトロ・スパニョーリ / 三宅理恵 / 与田朝子 / 村上公太
ビゼー《カルメン》
2月26日ー3月8日
[演出]アレックス・オレ(ラ・フラ・デルス・バウス)
[指揮]ガエタノ・デスピノーサ
[出演]サマンサ・ハンキー / アタラ・アヤン / 伊藤晴 / ウカシュ・ゴリンスキ
プッチーニ《蝶々夫人》
5月14日ー24日
[演出]栗山民也
[指揮]エンリケ・マッツォーラ
[出演]小林厚子 / ホセ・シメリーリャ・ロメロ / ブルーノ・タッディア / 山下牧子
ロッシーニ《セビリアの理髪師》
5月25日ー6月3日
[演出]ヨーゼフ・エルンスト・ケップリンガー
[指揮]コッラード・ロヴァリス
[出演]ローレンス・ブラウンリー / 脇園彩 / ジュリオ・マストロトターロ / ロベルト・デ・カンディア / 妻屋秀和 / 加納悦子
細川俊夫《ナターシャ》= 世界初演
4月11日ー17日
[演出]クリスティアン・レート
[指揮]大野和士
[出演]イルゼ・エーレンス / 山下裕賀 / クリスティアン・ミードル
写真:New National Theatre Tokyo
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