パリのシャトレ座(Théâtre du Châtelet)が次期支配人に演出家のオリビエ・ピィ(Olivier Py)を迎えると発表した。シャトレ座はパリ市立の劇場で、ピィは昨年までアヴィニョン演劇祭の総監督を務めていた57歳。
シャトレ座は1862年、ナポレオン3世と時の県知事ジョルジュ・オスマンにより実行されたパリ改造計画の一環として誕生、設計はパリ生まれのガブリエル・デイビッドで、客席数は約2500。1980年に市立の劇場となった時に「パリ音楽劇場」と名を変えたが、1999年から再び「シャトレ座」に戻った。
1909年にセルゲイ・ディアギレフ率いる「バレエ・リュス=ロシア・バレエ団」が6週間にわたって公演を行った劇場として知られ、現在はオペラからミュージカル、コンサートとさまざまな公演が行われており、パリ管弦楽団やフランス放送フィルハーモニー管弦楽団が定期的に公演を行っている。
ピィはフランス国立高等演劇学校で演劇、カトリック学院で神学を学び、1988年に自らの劇団を創設。オルレアン国立演劇センターの芸術監督(1997-2007)、オデオン座芸術総監督(2007-2012)を歴任。2013年からアヴィニョン演劇祭の総監督を務めていた。
写真:Festival d’Avignon / Christophe Raynaud
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パリ発 〓 演出家のオリヴィエ・ピィがシャトレ座の支配人に就任
2023/02/03
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