ミラノ発 〓 スカラ座が新シーズン、2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表

2022/09/09

ミラノ・スカラ座(Teatro alla Scala)が新シーズン、2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表した。毎年恒例の12月7日の開幕を飾るのは、新制作のムソルグスキー《ボリス・ゴドノフ》。演出はカスパー・ホルテンで、音楽監督のリッカルド・シャイーが指揮する。

新シーズンの新制作は《ボリス・ゴドノフ》を含め、ヴェルディ《シチリア島の夕べの祈り》、オッフェンバック《ホフマン物語》、ヴィンチ《小舟に乗った恋人たち》、ドニゼッティ《ランメルモールのルチア》、ドボルザーク《ルサルカ》 、ブリテン《ピーター・グライムズ》 、モンテメッツィ《三人の王の愛》の8作品。

再演されるプロダクションをみると、フランコ・ゼフィレッリ演出の《ラ・ボエーム》、ジョルジュ・ストレーレル演出の《フィガロの結婚》という名演出も含まれている。ラインナップは以下の通り。

12月7日 →
ムソルグスキー《ボリス・ゴドノフ》 = 新制作
演出:カスパー・ホルテン
指揮:リッカルド・シャイー
出演:イルダル・アブドラザコフ / リリー・ヨースタッド / アンナ・デニソワ / アグニエツカ・レーリス / ノルベルト・エルンスト / アレクセイ・マルコフ / アイン・アンガー / ドミトリー・ゴロブニン / スタニスラフ・トロフィモフ / アレクサンドル・クラヴェッツ / マリア・バラコワ / オレグ・ブダラツキー / ロマン・アスタホフ

2023年1月14日 →
リヒャルト・シュトラウス《サロメ》
演出:ダミアーノ・ミケレット
指揮:ズービン・メータ
出演:ヴォルフガング・アプリンガー=シュペルハッケ / リンダ・ワトソン / ヴィダ・ミクネヴィチューテ / ミヒャエル・ヴォッレ(トマス・コニエチュニー) / ゼバスティアン・コールヘップ / リオバ・ブラウン

1月28日 →
ヴェルディ《シチリア島の夕べの祈り》 = 新制作
演出:ウーゴ・デ・アナ
指揮:ファビオ・ルイージ
出演:ルカ・ミケレッティ(ロマン・ブルデンコ) / アドリアーノ・グラミーニ / ピエロ・プレッティ / ディミトリ・ベロセルスキー / マリーナ・レベカ・アンジェラ・ミード

3月4日 →
プッチーニ《ラ・ボエーム》
演出:フランコ・ゼフィレッリ
指揮:ウンソン・キム
出演:フレディ・デ・トマーゾ / アレッシオ・アルドゥーニ / マリーナ・レベカ(イリーナ・ルング) / ルカ・ミケレッティ / ジョンミン・パク / イリーナ・ルング(マリアム・バッティステッリ) / アンドレア・コンチェッティ

3月15日 →
オッフェンバック《ホフマン物語》 = 新制作
演出:ダヴィデ・リヴァモア
指揮:フレデリック・シャスラン
出演:フェデリカ・グイーダ / フランチェスカ・ディ・サウロ / エレオノーラ・ブラット / ヴィットリオ・グリゴーロ / イルダル・アブドラザコフ / マリーナ・ヴィオッティ / ヒューゴ・ラポート / フランソワ・ピオリーノ / アルフォンソ・アントニオッツィ / ヤン・ブロン

4月4日 →
ヴィンチ《小舟に乗った恋人たち》 = 新制作
演出:レオ・ムスカート
指揮:アンドレーア・マルコン
出演:フランチェスカ・アスプロモンテ / チェチーリア・モリナーリ / フランチェスカ・ピア・ヴィ / アルベルト・アレグレッツァ / フィリッポ・ミネッチャ / ラファエレ・ぺ / マルコ・フィリッポ・ロマーノ

4月13日 →
ドニゼッティ《ランメルモールのルチア》 = 新制作
演出:ヤニス・コッコス
指揮:リッカルド・シャイー
出演:ボリス・ピンハソヴィチ / リセッテ・オロペサ / ファン・ディエゴ・フローレス / レオナルド・コルテッラッツィ / イルデブランド・ダルカンジェロ

5月3日 →
ジョルダーノ《アンドレア・シェニエ》
演出:マリオ・マルトーネ
指揮:マルコ・アルミリアート
出演:ユシフ・エイヴァゾフ(ヨナス・カウフマン) / アンブロージョ・マエストリ(アマルトゥブシン・エンクバット) / ソーニャ・ヨンチェヴァ / フランチェスカ・ディ・サウロ / ホセ・マリア・ロー・モナコ / Elena Zilio / ルーベン・アモレッティ / アドルフォ・コッラード / ジュリオ・マストロトターロ / カルロ・ボージ

6月6日 →
ドボルザーク《ルサルカ》 = 新制作
演出:エマ・ダンテ
指揮:トマーシュ・ハヌス
出演:ディミトリ・コルチャック / エレーナ・グーセワ / オルガ・ベズメルトナ / ジョンミン・パク / オッカ・フォン・デル・ダメラウ / アンナ・ドリス・カピテッリ

6月17日 →
ヴェルディ《マクベス》
演出:ダヴィデ・リヴァモア
指揮:ジャンパオロ・ビサンティ
出演:ルカ・サルシ(アマルトゥブシン・エンクバット) / ジョンミン・パク / エカテリーナ・セメンチュク(アンナ・ネトレプコ) / ファビオ・サルトーリ・ジョルジョ・ベッルージ / シァホウ・ジンシュ=夏侯金旭 / アンドレア・ペッレグリーニ / レオナルド・ガレアッツィ / コスタンティーノ・フィヌッチ

9月4日 →
ロッシーニ《セビリアの理髪師》
演出:レオ・ムスカート
指揮:エヴェリーノ・ピド
出演:未発表

9月30日 →
モーツァルト《フィガロの結婚》
演出:ジョルジュ・ストレーレル
指揮:アンドレス・オロスコ=エストラーダ
出演:イルデブランド・ダルカンジェロ / オルガ・ベズメルトナ / ベネデッタ・トッレ / ルカ・ミケレッティ / スヴェトリーナ・ストヤノワ / アンナ・ドリス・カピテッリ / アンドレア・コンチェッティ / マッテオ・ファルシエ / カテリーナ・サラ

10月18日 →
ブリテン《ピーター・グライムズ》 = 新制作
演出:ロバート・カーセン
指揮:シモーネ・ヤング
出演:ブランドン・ジョヴァノヴィッチ / ニコール・カー / オラフア・シグルザルソン / マーガレット・プラマー / マイケル・コルヴィン / ペーター・ローズ / ナターシャ・ペトリンスキー / ベンジャミン・ヒューレット / レイ・メルローズ / ウィリアム・トーマス

10月28日 →
モンテメッツィ《三人の王の愛》 = 新制作
演出:アレックス・オレ(ラ・フラ・デルス・バウス)
指揮:ミケーレ・マリオッティ
出演:ギュンター・グロイスベック / ロベルト・フロンターリ / ジョルジョ・ベッルージ / ジョルジョ・ミッセーリ / キアーラ・イゾットン

写真:Teatro alla Scala / Matteo Rovella


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. テルアビブ発 〓 ルービンシュタイン国際ピアノコンクール終了、スペインのフアン・ペレス・フロリスタンが優勝、日本の桑原が第2位

  2. ストックホルム発 〓 スウェーデン王立オペラが演奏会形式の《トスカ》を収録、ストリーミング

  3. ワルシャワ発 〓 ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団の次期音楽監督にアンドレイ・ボレイコ

  4. ライプツィヒ発 〓 市立オペラが新制作の《ローエングリン》でカタリーナ・ワーグナーの新演出を断念、コロナ禍でリセウ劇場との共同制作進まず

  5. ミュンヘン発 〓 延長した任期が切れる2028年での退任を明言、バイエルン州立オペラの音楽総監督ウラディーミル・ユロフスキ

  6. モスクワ発 〓 ユロフスキがスヴェトラーノフ記念ロシア国立交響楽団との契約を延長

  7. パリ発 〓 マイケル・バレンボイムがミケランジェロ弦楽四重奏団のメンバーに、今井信子の後任

  8. 東京発 〓 「全国共同制作オペラ」が2024年度にプッチーニ《ラ・ボエーム》を新制作、指揮は井上

  9. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルが《マゼッパ》の公演を断念、新型コロナで主役降板

  10. バイロイト発 〓 「バイロイト・バロック」が復活!

  11. 訃報 〓 ハンスゲオルグ・シュマイザー(63)オーストリアのフルート奏者

  12. ベルリン発 〓 ドイツ・オペラが新シーズン、2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  13. ロサンゼルス発 〓 2021年の「ゴールデングローブ賞」のノミネート作出揃う

  14. バーミンガム発 〓 バーミンガム市響が無料で5,000席を提供、国民保健サービス関係者向けに

  15. トロント発 〓 ヴァイオリンのエリサ・チッテリオが音楽監督兼コンサートマスターを務めるターフェルムジーク・バロック管弦楽団を退団

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。