ボーフム発 〓 ルール・トリエンナーレの芸術監督に演出家のイヴォ・ヴァン・ホーヴェ

2022/05/08
【最終更新日】2022/05/09

ドイツの芸術祭ルール・トリエンナーレ(Ruhrtriennale)が次期芸術監督にベルギーの演出家のイヴォ・ヴァン・ホーヴェ(Ivo van Hove)を迎えると発表した。2021年から2023年の芸術監督を務めるバルバラ・フライ(前チューリヒ劇場支配人)の後任。

ルール・トリエンナーレは2002年から毎年開催されている総合芸術祭。ザルツブルク音楽祭やパリ国立オペラの芸術監督を歴任した故ジェラール・モルティエ(Gerard Mortier)の提唱で創設され、ドイツ西部の工業都市ボーフムを中心としたルール地方の巨大な機械工場やコークス工場といった産業遺産を会場に使い、3年を1シーズンという括りで運営されている。

ヴァン・ホーヴェは1958年、ハイスト=オプ=デン=ベルグ生まれの63歳。ヨーロッパを代表する演出家の一人で、2001年からオランダ最大の劇団アムステルダム国際劇場の芸術監督を務め、1998年から2004年にかけてオランダ芸術祭の芸術監督も務めた。

故デヴィッド・ボウイに演出を委嘱された「ラザレス」をはじめ、国際的な舞台作品を数多く手掛けており、2014年にパリ・オデオン座で初演されたアーサー・ミラー作「橋からの眺め」の舞台が英国の「ローレンス・オリヴィエ賞」の最優秀演出賞、米国の「トニー賞」演劇演出賞を受賞している。

写真:Forum on European Culture / ITAamsterdam


    もっと詳しく ▷

    音楽祭プロフィールはこちら ▷


関連記事

  1. デュッセルドルフ発 〓 シューマンの旧居の改修工事始まる、博物館としてリニューアル

  2. リエージュ発 〓 ワロン王立オペラが次期音楽監督にジャンパオロ・ビサンティ

  3. カーディフ発 〓 BBCカーディフ国際声楽コンクールで韓国出身のキム・ギフンが優勝

  4. ヴェッセルビューレン発 〓 2024年の「ブラームス賞」に指揮者のケント・ナガノ

  5. トロント発 〓 カナディアン・オペラ・カンパニーが2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  6. ヘルシンキ発 〓 国立歌劇場の首席指揮者にハンヌ・リントゥ

  7. 訃報 〓 ヒルデ・ザデク(101)ドイツのソプラノ歌手

  8. マドリード発 〓 カウフマンとラドヴァノフスキーがともにアリアを再度熱唱、同一舞台で二人はテアトロ・レアル初

  9. テルアビブ発 〓 トーマス・ハンプソンもイスラエルに入国できず、そのまま帰国

  10. クリーヴランド発 〓 クリーヴランド管が空席だったコンサートマスターにデイヴィッド・ラジンスキ

  11. ノヴァーラ発 〓 再興「グィド・カンテルリ国際指揮者コンクール」で韓国のミンギュウ・ソンが優勝

  12. 広島発 〓 広島響の次期音楽監督にクリスティアン・アルミンク

  13. プラハ発 〓 プラハ国立歌劇場の次期音楽監督にウクライナの指揮者アンドリー・ユルケヴィチ

  14. ロンドン発 〓 アントニオ・パッパーノ、ロンドン交響楽団の首席指揮者へ

  15. ナポリ発 〓 サン・カルロ劇場が次期音楽監督にダン・エッティンガー

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。