ザルツブルク発 〓 国際モーツァルト財団が来年の「モーツァルト週間」の公演ラインナップを発表

2020/11/14

ザルツブルクの国際モーツァルト財団が来年1月の音楽祭「モーツァルト週間」の公演ラインナップを発表した。音楽祭は毎年、作曲家モーツァルトの誕生日1月27日を挟んで行っており、2019年から人気テノール歌手のローランド・ヴィラゾンが総監督を務めている。

発表によると、来年は1月21日から31日までの開催。テーマは「Musico drammatico」で、期間中に56のイベントが行われる。ただ、新型コロナの感染再拡大を受けて、オペラの上演は見送られ、コンサートも演奏時間を短縮、客席の制限を行うため、同じ公演を2回行う。

21日のオープニング・コンサートはケリー=リン・ウィルソン指揮のモーツァルテウム管弦楽団。ハープのグザヴィエ・ドゥ・メストレ、フルートのマチルド・カルデリーニが共演する。22日にはロバート・レヴィンとエルメス弦楽四重奏団によって、新たに発掘されたニ長調KV626b / 16という作品のお披露目が行われる。

豪華なラインナップは2021年も健在で、内田光子とのマーラー室内管弦楽団の他、マルタ・アルゲリッチとダニエル・バレンボイムのデュオもある。27日に行われるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会の指揮はアラン・アルティノグリュ。閉幕の演奏会はヴァーツラフ・ルクス指揮のコレギウム1704で、モイツァ・エルトマンがソリストとして参加する。

写真:Salzburg Mozarteum Foundation / Andreas Hechenberger


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