ライプチヒ発 〓 ライプチヒ歌劇場が2022年にワーグナー音楽祭、13の歌劇と楽劇を集中上演

2020/10/06

ライプチヒ歌劇場(Oper Leipzig)が2022年6月から7月にかけて、ワーグナーの13の歌劇と楽劇を集中上演する音楽祭を行うと発表した。2009年から芸術監督・音楽監督を務めてきたウルフ・シルマー(Ulf Schirmer)にとって最後のシーズンを締め括る一大イベント。

「ワーグナー22」と名付けられた音楽祭は、《ニーベルングの指環》以外の、ワーグナーの作品をすべて上演するという意欲的なもの。戦前の名指揮者でナチスによってライプチヒ歌劇場を追われ、最後に自ら命を絶ったグスタフ・ブレッヒャー(Gustav Brecher)の顕彰も兼ねる。

出演するアーティストも多彩で、エヴェリン・ヘルリツィウス、クラウス・フロリアン・フォークト、リーゼ・リンドストローム、シュテファン・ヴィンケ、ミヒャエル・ヴォッレが顔を揃える。ピットに入るのは、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団。

ライプチヒ歌劇場は1693年の設立で、ベネチア、ハンブルクに次ぐヨーロッパで3つ目の市民音楽劇場。作曲家のテレマンによって隆盛を誇り、後にはバッハも指揮をしている。第2次大戦中の1943年の空襲で当初の建物は破壊されたが、1960年に東ドイツ初の劇場建築として再建された。

写真:Oper Leipzig / Kirsten Nijhof


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. トゥールーズ発 〓 トゥールーズ市長、トゥガン・ソヒエフにロシアのウクライナ侵略についてのコメント発表を要請

  2. ローマ発 〓 イタリア全土で劇場また閉鎖

  3. ロンドン発 〓 ピアニストの内田光子に「ウィグモア・ホール・メダル」

  4. 訃報 〓 エンニオ・モリコーネ(91)イタリアの作曲家

  5. ケルン発 〓 ケルン放送管の次期首席指揮者にアイルランドの指揮者デヴィッド・ブロフィー

  6. ウィーン発 〓 ソニーが「ニューイヤー・コンサート」2020のネット配信を開始

  7. グラナダ発 〓 国際音楽舞踏祭は開催へ

  8. ストックホルム発 〓 スウェーデンも劇場の一時閉鎖へ

  9. ローマ発 〓 Rai5、2月第2週のストリーミング配信のラインナップを発表

  10. ライプツィヒ発 〓 ライプツィヒ市が次の「トーマスカントル」を募集

  11. ウィーン発 〓 国立歌劇場で陽性反応、《フィガロの結婚》と《カルメン》上演延期を発表

  12. フィラデルフィア発 〓 ナタリー・シュトゥッツマンがフィラデルフィア管の首席客演指揮者に

  13. モスクワ発 〓 ロシアは過去24時間の新規感染者、死者とも過去最多を記録、来月7日まで全土で劇場など閉鎖

  14. シカゴ発 〓 シカゴ響が「ムーティ最後のシーズン」2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表、注目集める客演指揮者

  15. ロンドン発 〓 エンシェント室内管の音楽監督にローレンス・カミングス

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。