パリ国立オペラ(Opéra national de Paris)のガルニエ宮で、マルク・シャガールの天井画の下に隠されているジュール=ウジェーヌ・ルヌヴー(Jules Eugène Lenepveu)の天井画を巡り、彼の子孫が10年ごとに二つの作品を交互に公開する案を提案して話題を集めている。ガルニエ宮は2027年から2032年にかけて大規模な改修工事が予定されており、その時に原画の状態確認や実現可能性を検討するよう主張、公的機関の対応がない場合は提訴も検討しているという。
設計者の名を戴いたガルニエ宮の落成は1875年。落成時のルヌヴー作《ミューズたちと昼夜の時》の天井画に1964年、シャガールが描いたモーツァルト、ワーグナー、ベルリオーズなどを讃える24枚の色彩豊かなパネルが被さられた。その2年前、当時の文化相アンドレ・マルローが提案して行われたが、その時は、ガルニエ自身が選び、1923年に歴史的建造物指定されていたルヌヴーの作品を隠すことに大きな反発も出たという。
ルヌヴー(1819-1898)はフランス西部アンジェの生まれ。地元の美術学校、パリ国立高等美術学校エコール・デ・ボザールで学び、ローマ大賞を受賞して留学。神話、宗教、歴史を題材にした壮大な装飾画を数多く手掛け、ガルニエ宮の天井画の他、パンテオンの《ルーアンで火刑に処されるジャンヌ・ダルク 》、オルセー美術館所蔵の《ミューズと昼夜の時》などが代表作。1873年から1878年までローマのフランス・アカデミーの校長を務めた。
写真:Palais Garnier
パリ発 〓 ジュール=ウジェーヌ・ルヌヴーの子孫がガルニエ宮の二つの天井画を、10年ごとに交互に公開する案を提案
2026/10/16
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