ロンドンを拠点に活動するピアニストの内田光子(Mituko Uchida)がデンマーク最高の芸術賞「レオニー・ソニング音楽賞」を受賞した。賞金100万デンマーク・クローネ(日本円約2,300万)が授与される。昨年はキリル・ペトレンコが受賞、その賞金をウクライナの文化団体に寄付したことで話題を集めた。
内田は静岡県熱海市生まれの77歳。お茶の水女子大学附属小学校在学中、桐朋学園の「子供のための音楽教室」に参加したが、父親が駐西ドイツ大使に赴任したことから12歳で渡独。国立のウィーン音楽・舞台芸術大学で学び、その後も、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ、ヴィルヘルム・ケンプ、ニキタ・マガロフらから薫陶を受けた。
1970年、第8回「ショパン国際ピアノ・コンクール」で日本人最高位の第2位を獲得。1972年に拠点をロンドンに移し、国際的な活動を続けてきた。今回の受賞に内田は「栄誉あるレオニー・ソニング音楽賞をいただけることを大変光栄に思います。近いうちにコペンハーゲンを訪れることを心から楽しみにしています」と受賞の弁を語っている。
賞の事務局は内田の功績について「クラシック音楽界において最も傑出したピアニストの一人。彼女は極めて誠実な人柄と、深い情感を湛えた存在感をもって、40年以上にわたり、特にモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、そしてアルノルト・シェーンベルクの音楽に対し、光り輝くような解釈を提示し続けてきました。極めて高い集中力を要するその演奏スタイルでは、静寂の瞬間から劇的な感情の爆発に至るまで、対照的な要素がしばしば交錯し、聴衆に魔法のようなひとときをもたらします」と称えている。
写真:Sonja Horsman
コペンハーゲン発 〓 内田光子がデンマークのレオニー・ソニング音楽賞を受賞
2026/10/01
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