ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Wiener Philharmoniker)が2026年元旦の「ニューイヤー・コンサート」のプログラムを発表した。2026年の指揮者は、初登場となるヤニック・ネゼ=セガン(Yannick Nézet-Séguin)。
2026年の目玉は、米国の黒人女性作曲家フローレンス・プライス(1888-1953)の作品を取り上げること。女性作曲家については2025年、リッカルド・ムーティが初めてオーストリアのコンスタンツェ・ガイガー(1835-1890)の作品を取り上げて先鞭を付けている。
プライスはリトルロック生まれで、14歳でボストンの名門ニューイングランド音楽院に入学が認められたプライスは1932年の作曲コンクールに応募した交響曲第1番が第1位を獲得。それが翌年にシカゴ交響楽団で初演され、「黒人女性初の交響曲作家」となったことで知られる。
「ニューイヤー・コンサート」は毎年元旦、ウィーン・フィルが本拠地の楽友協会大ホールで行っている恒例行事。シュトラウス一家のワルツやポルカを演奏する“音楽の都からの音楽の年賀状”。
<前半>
ヨハン・シュトラウス2世:オペレッタ《インディゴと40人の盗賊》より序曲
カール・ミヒャエル・ツィーラー:ワルツ《ドナウ川の物語》 Op. 446
ヨーゼフ・ランナー:ギャロップ《マラプー》Op. 148-1
エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ《暴れる小悪魔》Op. 154
ヨハン・シュトラウス2世:《こうもりのカドリーユ》Op. 363
ヨハン・シュトラウス1世:ギャロップ《パリの謝肉祭》Op. 100
<後半>
フランツ・フォン・スッペ:、オペレッタ《美しきガラテア》より序曲
ジョゼフィーヌ・ヴァインリッヒ:セイレーンの歌 Op. 13
ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ《女の面目》 Op. 277
ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ《外交官》 Op. 448
フローレンス・プライス:レインボー・ワルツ
ハンス・クリスチャン・ロンビ:コペンハーゲン蒸気鉄道ギャロップ
ヨハン・シュトラウス2世:南国のバラ Op. 388
ヨハン・シュトラウス2世:エジプト行進曲 Op. 335
ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ《平和の棕櫚》Op. 207
写真:Wiener Philharmoniker
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ウィーン発 〓 ウィーン・フィルが2026年元旦の「ニューイヤー・コンサート」のプログラムを発表
2025/10/31
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