イタリアのトーレ・デル・ラーゴで行われている「プッチーニ・フェスティバル」で8月30日、《マノン・レスコー》上演中に歌手がセットから滑り落ちるも応急処置を受けて最後まで歌い切って大喝采を浴びた。大熱演の主は、主人公マノン・レスコーを歌っていたイタリア系ウルグアイ人のソプラノ、マリア・ホセ・シーリ。
この日は《マノン・レスコー》の初日。事件が起きたのは、最終幕第4幕の二重唱の直前だったという。ダニエレ・デ・プラノの演出の下、舞台上には、イゴール・ミトラジによる裸の男声の巨大な胴体のセットが置かれていたが、シーリはその上を移動しようとしてステージに滑り落ちてしまったという。
当然、演奏は中断。しかし、中断は15分ほど。応急措置を受けたシーリは雷鳴のような拍手に迎えられてステージに戻り、椅子に座ってデ・グリューとの最後の二重唱を歌い切って大喝采を浴びたという。
公演の指揮はヴァレリオ・ガッリで、歌手は、レスコーの兄にクラウディオ・スグーラ、デ・グリューにルチアーノ・ガンチ、ジェロンテにジャコモ・プレスティアが起用されていた。
写真:Festival Puccini / Nicola Gnesi
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トーレ・デル・ラーゴ発 〓 ソプラノのマリア・ホセ・シーリ、セットから転落も最後まで歌い切って大喝采浴びる
2025/09/06
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