[開催都市]Torre del Lago … Italy
トーレ・デル・ラーゴ … イタリア
[開催時期]2023:7.14 … 8.26
音楽祭のサイトへ ▷
イタリア・オペラの作曲家と言えば、“オペラ王”ジュゼッペ・ヴェルディとジャコモ・プッチーニが双璧だろう。二人は45歳違うが、ともに国葬で送られている。プッチーニは晩年をピサに近い閑静な村トーレ・デル・ラーゴで過ごした。マサチュッコリ湖の湖畔には彼が晩年を過ごした別荘があり、彼はいまもそこに眠っている。
その別荘に隣接して建てられた野外劇場で毎夏、彼のオペラだけを上演してきたのがこの音楽祭だ。友人でもあった作曲家のピエトロ・マスカーニたちによって音楽祭が始められたのは1930年のこと。以来、7月中旬から8月後半にかけて4または5作品が上演され、若手歌手の登竜門としても知られる。
2001年には、《蝶々夫人》を引っ提げて初の日本公演を敢行。イタリア在住の世界的彫刻家として知られる安田侃の彫刻を使った舞台美術が注目を集めた。また、06年には、3,200人収容の新しい野外劇場が完成。その夏、《蝶々夫人》の続編として三枝成彰が作曲したオペラ《Jr.バタフライ》のイタリア初演に取り組んで話題をさらった。







