フランスの夏の音楽祭の代表格、エクス=アン=プロヴァンス音楽祭(Festival International d’Art Lyrique d’Aix-en-Provence)が2025年夏のスケジュールを発表した。7月4日から21日の日程で、音楽祭は昨年で創設75周年。
オペラの上演などの舞台作品5作品に加え、コンサート形式でオペラが2作品上演される。開幕を飾るのは、ロバート・アイク演出のモーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》。サイモン・ラトルがバイエルン放送交響楽団を指揮、歌手陣はアンドレ・シュエン、クシシュトフ・バチク、ゴルダ・シュルツ、マグダレーナ・コジェナーらが起用される。
舞台作品では、英国の作曲家オリヴァー・ライトがブリテン《船乗りビリー・バッドの歴史》を再編した作品、シヴァン・エルダーの《Nine Jewelled Deer》の世界初演も話題。前者はテッド・ハフマン、後者はピーター・セラーズの演出。
コンサート形式で上演されるのは、ビゼー《真珠取り》とヴェルディ《運命の力》。前者はマルク・ミンコフスキがルーヴル宮音楽隊が指揮する。後者はダニエレ・ルスティオーニがリヨン国立オペラ管弦楽団を指揮する。
モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》
7月4日 →
[演出]ロバート・アイク
[指揮]サイモン・ラトル
[オーケストラ・合唱]バイエルン放送交響楽団 / エストニア・フィルハーモニー室内合唱団
[出演]アンドレ・シュエン / クシシュトフ・バチク / ゴルダ・シュルツ / マグダレーナ・コジェナー / アミタイ・パティ / クライヴ・ベイリー / マディソン・ノノア / パヴェウ・ホロディスキ
シャルパンティエ《ルイーズ》
7月5日 →
[演出]クリストフ・ロイ
[指揮]ジャコモ・サグリパンティ
[オーケストラ]リヨン国立オペラ管弦楽団
[出演]エルザ・ドライジグ / アダム・スミス / ソフィー・コッホ / ニコラ・クルジャル
ブリテン(オリヴァー・ライト編)《船乗りビリー・バッドの歴史》 = 世界初演
7月5日 →
[演出]テッド・ハフマン
[指揮]フィンネガン・ダウニー・ディア
[出演]イアン・ラッカー / ジョシュア・ブルーム / クリストファー・ソコロフスキー
シヴァン・エルダー《Nine Jewelled Deer》 = 世界初演
7月6日 →
[演出]ピーター・セラーズ
[出演]ガナヴィア・ドライスワミ / アルナ・サイラム / ヌリット・スターク / ダナ・バラク / ヘイデン・チショルム / ラジナ・スワミナサン / オーギュスタン・ミュラー
カヴァッリ《カリスト》
7月7日 →
[演出]イェツケ・マインセン
[指揮]セバスチャン・ドーセ
[オーケストラ]アンサンブル・コレスポンダンス
[出演]ローランヌ・オリバー / アレックス・ローゼン / ジュゼッピーナ・ブリデッリ / ポール=アントワーヌ・ベノス=ジアン / アンナ・ボニタティブス / ザッカリー・ワイルダー / デヴィッド・ポルティロ / ドミニク・セジウィック
ビゼー《真珠取り》 = 演奏会形式
7月19日 →
[指揮]マルク・ミンコフスキ
[オーケストラ]ルーヴル宮音楽隊
[出演]マネ・ガロヤン / ペネ・パティ / エドウィン・クロスリー=マーサー
ヴェルディ《運命の力》 = 演奏会形式
7月20日 →
[指揮]ダニエレ・ルスティオーニ
[オーケストラ]リヨン国立オペラ管弦楽団
[出演]アンナ・ピロッツィ / ブライアン・ジャッジ / アリウン・ガンバータル / エカテリーナ・セメンチュク / ミケーレ・ペルトゥージ / アンブロージョ・マエストリ
写真:Festival International d’Art Lyrique d’Aix-en-Provence
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