ウィーン発 〓 ウィーン響の首席客演指揮者にフランスの若手マリー・ジャコー

2023/03/25

フランスの若手指揮者マリー・ジャコー(Marie Jacquot)を首席客演指揮者に迎えると、ウィーン交響楽団(Wiener Symphoniker)が発表した。任期は2023/2024シーズンから。ジャコーは2024/2025シーズンからデンマーク王立歌劇場の首席指揮者に就任することが決まっている。

ジャコーはパリ生まれの32歳。テニスは全仏オープンに出場したこともあるほどの腕前で、トロンボーンを学んだ後、オーストリア国立ウィーン音楽・演劇大学、ドイツのワイマール・フランツ・リスト音楽大学で指揮を学び、バイエルン州立オペラの音楽総監督を務めていたキリル・ペトレンコのアシスタントを務めた。

その後、2016/2017シーズンから2018/2019年シーズンにかけてドイツのヴュルツブルク市立劇場の指揮者を務め、2019/2020シーズンからはドイツのデュッセルドルフとデュイスブルグを本拠地とするライン・ドイツ・オペラで、音楽総監督のアクセル・コーバーの下、第一指揮者を務めてきた。

ウィーン交響楽団では昨年、2020年に首席指揮者に就任したアンドレス・オロスコ=エストラーダについて、楽団員の総会が任期が切れる2025年での契約終了を決定。その連絡に本人が激怒して即刻辞任、それ後、首席指揮者のポストは空席のまま。

写真:Wiener Symphoniker / Dietmar Mathis


関連記事

  1. 訃報 〓 ギヤ・カンチェリ(84)ジョージア出身の作曲家

  2. ロンドン発 〓 置き忘れたヴァイオリン、スティーブン・モリスに戻る

  3. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルのメンバーに初のトルコ人

  4. リヴィウ発 〓 指揮者オクサーナ・リーニフが結婚

  5. グラーツ発 〓 オクサーナ・リーニフが劇場との契約を延長せず

  6. ロンドン発 〓 英国政府が定例の新年叙勲者を発表、アントニオ・パッパーノらが叙勲

  7. 訃報 〓 パウル・バドゥラ=スコダ(91)オーストリアのピアニスト

  8. ジュネーブ発 〓 第75回「ジュネーヴ国際コンクール」のチェロ部門で、ドイツ在住の上野通明が優勝

  9. リッチモンド発 〓 メニューイン国際ヴァイオリン・コンクールでマリア・ドゥエニャスが優勝

  10. ニース発 〓 ニース・オペラが新しい音楽監督にダニエレ・カッレガーリ

  11. ウィーン発 〓 国立歌劇場がストリーミング第2週のラインナップを発表、新制作の《ドン・ジョヴァンニ》もライブ配信

  12. ドレスデン発 〓 ドレスデン音楽祭も開催断念を発表

  13. アムステルダム発 〓 オランダ国立オペラが2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  14. ローマ発 〓 ローマ歌劇場が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  15. 東京発 〓 第19回「東京国際音楽コンクール」はブラジルのジョゼ・ソアーレスが優勝

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。