ミュンヘン発 〓 ソプラノのニーナ・シュテンメにバイエルン州から「宮廷歌手」の称号

2022/08/02
【最終更新日】2023/04/27

スウェーデンのソプラノ歌手ニーナ・シュテンメ(Nina Stemme)にバイエルン州から「宮廷歌手」の称号が贈られた。シュテンメは28日にバイエルン州立歌劇場で行われたリヒャルト・シュトラウス《影のない女》の公演に出演、終了後に贈呈式が行われた。

シュテンメは1963年生まれの59歳。幼い頃からピアノとヴィオラを始め、アドルフ・フレドリック音楽学校で学んだが、長じてストックホルム大学で経営・経済を専攻。その後、改めてストックホルム芸術大学で声楽を学び、30歳を過ぎてから卒業した。

在学中の1989年、イタリアのコルトーナでモーツァルト《フィガロの結婚》のケルビーノを歌って歌手デビュー。1993年に世界的なオペラ歌手プラシド・ドミンゴが主宰する「オペラリア」で優勝して注目を集めた。

2003年に英国のグラインドボーン音楽祭でイゾルデを歌って成功を収めて以来、ウィーン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場、英ロイヤル・オペラといった著名な歌劇場で活躍。現代最高の“ワーグナー・ソプラノ”として、強靭でドラマチックな声で多くのファンを獲得している。

写真:Bayerische Staatsoper


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