東京発 〓 第37回「高松宮殿下記念世界文化賞」音楽部門はヘルベルト・ブロムシュテットに

2026/09/09
【最終更新日】2026/09/11

世界の優れた芸術家を顕彰する「高松宮殿下記念世界文化賞=Praemium Imperiale」が8日、ロンドン、ローマ、東京など世界6都市で第37回受賞者を発表した。音楽部門では、指揮者界の最長老ヘルベルト・ブロムシュテット(Herbert Blomstedt)が選ばれた。授賞式は10月28日、東京都内で開催される。

賞は1988年(昭和63年)、日本美術協会が設立100周年を記念して創設した賞。前総裁の高松宮殿下の「世界の文化芸術の普及向上に広く寄与したい」という遺志を継いだもので、絵画部門、彫刻部門、建築部門、音楽部門、演劇・映像部門があり、受賞者には金メダルと賞金1,500万円が贈られる。

ブロムシュテット以外の受賞者は、絵画部門がジェニー・ホルツァー(76)米国、彫刻部門がアンディ・ゴールズワージー(70)英国、建築部門がダニエル・リベスキンド(80)米国、演劇・映像部門がケイト・ブランシェット(57)オーストラリア。また、次世代を担う若手芸術家を育成する「若手芸術家奨励制度」の第29回対象団体には、フランスのラ・スルス・ガルースト協会が選ばれた。

ブロムシュテットは米国スプリングフィールド生まれの99歳。2歳の時に両親の祖国スウェーデンへと移住。5歳の時にはフィンランドに移り、そこで5年ほど過ごした後、再びスウェーデンに戻った。

6歳頃からピアノ、後にヴァイオリンを本格的に学び、ストックホルム音楽大学、ウプサラ大学を経て、ニューヨークのジュリアード音楽院に進み、レナード・バーンスタインらからも薫陶を受けた。1954年にロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団を指揮してプロの指揮者としての活動をスタートさせた。

その後、ノールショピング交響楽団、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団、デンマーク放送交響楽団、スウェーデン放送交響楽団の首席指揮者を経て、シュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者(1975-1985)、サンフランシスコ交響楽団の音楽監督(1985-1995)、北ドイツ放送交響楽団の首席指揮者(1995-1998)、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席指揮者(1998-2005)を歴任してきた。

1973年にシュターツカペレ・ドレスデンの日本公演の指揮者として初来日。1981年のNHK交響楽団への初客演以降、客演を重ねており、オーケストラらは1985年に名誉指揮者、2016年に桂冠名誉指揮者の称号を贈られている。2018年春の叙勲で旭日中綬章を受章している。

写真:San Francisco Symphony / Stefan Cohen


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