ライプツィヒ発 〓 ジョン・エリオット・ガーディナーの行動が物議

2026/06/23
【最終更新日】2026/07/05

古楽界の長老指揮者ジョン・エリオット・ガーディナー(John Eliot Gardiner)が女性から訴えられるという状況に陥った。時は6月16日、ライプツィヒ・バッハ音楽祭のコンサート終了後のこと。現地での報道によると、バッハ・アーカイブの女性スタッフが種が入った棒状のケースを渡そうとしたところ、ガーディナーはそれが何か解らず、それを女性の服の中に差し込んだことで性的暴行を咎められている。

ガーディナーが出した声明によると、「演奏者たちが喝采を浴びている最中、突然肩を叩かれました。贈り物が予定されていることを事前に知らされていなかったので、その時は何が渡されたのか、何を求められているのか、全く理解できませんでした」。そのためそれを返そうとしたが、女性の両手がふさがっていたので、ケースを彼女の首飾りの後ろに挟んだという。

声明ではまた「それがバッハに捧げられた樹木の種が入ったケースだと事前に知らされていたら、喜んで受け取り、数エーカーの森林があるイギリスの自宅に種を植えていたでしょう」。意図せずとも迷惑をかけたことを深くお詫びするとして本人に直接詫びたものの、女性は性的暴行を受けたとしてガーディナーを刑事告訴したという。

ガーディナーは2023年夏、ベルリオーズ《トロイアの人々》の演奏中に出演していたテノール歌手を殴ったとして告発され、最終的に自ら設立したモンテヴェルディ合唱団・管弦楽団の芸術監督を解任されている。

写真:Barch-Archiv


関連記事

  1. プラハ発 〓 プラジャーク・クヮルテットが2021年に解散

  2. マドリード発 〓 RTVE交響楽団の次期首席指揮者・音楽監督にクリストフ・ケーニヒ

  3. ノヴァーラ発 〓 名門「グイード・カンテルリ国際指揮者コンクール」が復活

  4. メルボルン発 〓 メルボルン響が首席指揮者のハイメ・マルティーンとの契約を延長

  5. パリ発 〓 国立オペラの新シーズン開幕は11月末に

  6. ワルシャワ発 〓 第19回「ショパン国際ピアノ・コンクール」が二次予選通過者を発表、日本勢は桑原、進藤、牛田の3人が三次予選に進出

  7. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立オペラが芸術総監督を退任するバッハラーへ送別コンサート、ストリーミング配信も

  8. クリーブランド発 〓 フランツ・ウェルザー=メストのキャンセルでイゴール・レヴィットも降板、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏で

  9. ロサンゼルス発 〓 ヒドゥル・グドナドッティルがゴールデングローブ賞の作曲賞を受賞

  10. ポズナン発 〓 ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクールは2022年にスライド

  11. アスペン発 〓 アスペン音楽祭、グリマーグラス・フェスティバルも中止

  12. ミラノ発 〓 スカラ座が2023/2024シーズンの公演ラインナップを発表

  13. 訃報 〓 ウド・ツィンマーマン(78)作曲家

  14. サンフランシスコ発 〓 サンフランシスコ響の新シーズンの開幕公演が合唱団のストでお流れ、サロネンは最後のシーズンの開幕飾れず

  15. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立オペラの新制作《ピーター・グライムズ》、新型コロナで初日を3月6日に延期

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。