米国メリーランド州議会が18日、ボルチモア交響楽団(Baltimore Symphony)に対する助成金交付を可決した。ラリー・ホーガン(Larry Hogan)知事の署名は確実。助成金は2年間にわたって交付され、総額で320万ドル(役3億6000万円)。財政難で楽団の存続自体が危ぶまれていたが、今回の措置で運営の正常化にむかうことになる。経営側は年間の活動期間を52週から40週に縮小する提案を行っていたが、協議はまとまらず、労働協約も結ばれていなかった。
ボルティモア交響楽団は1916年、市立管弦楽団として設立。1942年から自主運営団体として運営されている。1985年に音楽監督に就任したデイヴィッド・ジンマンの下、チェリストのヨーヨー・マとの共演によるアルバムで2度のグラミー賞を受賞するなど、米国のメジャー・オーケストラの一角を占めてきた。2007年からはメジャー・オーケストラ初の女性音楽監督として、マリン・オールソップを迎えて話題を集めた。
写真:Baltimore Symphony / Kenneth Lam
ボルチモア発 〓 メリーランド州がボルチモア交響楽団を支援
2019/04/19
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