ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Wiener Philharmoniker)がラトビア出身の指揮者アンドリス・ネルソンス(Andris Nelsons)を名誉会員に迎えると発表した。オーケストラのダニエル・フロシャウアー会長は「私たちは長年にわたり、深い芸術的パートナーシップを築いてきました。彼は近年、オーケストラと特に親密な関係を築いてきた指揮者の一人です」と述べている。
ネルソンスはラトビアの首都リガ生まれの47歳。ウィーン・フィルへのデビューは2010年で、2020年には「ニューイヤー・コンサート」を指揮。定期演奏会やザルツブルク音楽祭での指揮に加え、アメリカ、ヨーロッパ、アジアへのツアー、「夏の夜のコンサート」も2回指揮している。録音も重ねており、2019年にベートーヴェン交響曲全集をリリース、この2026年10月にはマーラー交響曲全集の録音がリリースされる。
これまでラトビア国立歌劇場の首席指揮者(2003-2007)、バーミンガム市交響楽団の音楽監督(2008-2015)を歴任。2014年からはボストン交響楽団の音楽監督を務め、2017年からはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席指揮者も兼任、2010年にはドイツのバイロイト音楽祭にデビューと、英国を拠点にした音楽サイト「Bachtrack」が年度ランキングで「最も忙しい指揮者」の常連でもある。
ボストン響は2024年の前回の契約更改時、有効期限を定めない「ローリング契約」を結んでいたが、この3月にネルソンスとの契約を2027年夏で終了すると突然発表したことで一騒動になった。演奏家、メディアからネルソンス擁護の声がいまも陸続と続いている状況だ。
写真:Wiener Philharmoniker / Niklas Schnaubelt
ウィーン発 〓 指揮者のアンドリス・ネルソンスがウィーン・フィルの名誉会員に
2026/05/06

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