ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(Metropolitan Opera)がサウジアラビア政府との提携が白紙撤回されたことを明らかにした。歌劇場によると、撤回の理由にサウジアラビア側は、イランとの戦争とホルムズ海峡封鎖によって生じた経済的打撃を挙げたという。
ご破算になったのは、2025年末に発表された提携話。サウジアラビアとの間に8年間で1億ドル(約159億円)以上の資金提供を受け、毎年2月に首都リヤド近郊のディルイーヤ王立歌劇場で3週間の出前公演を行うことになっていた。最大では、8年2億ドルの支援も見込まれたという。
メトロポリタン歌劇場はコロナ禍から財政難に苦しんでおり、基金の取り崩し、人員削減、一時的な給与カットに取り組んでいる。コロナ禍以前は年間25作品を上演していたが、新シーズン2026/2027シーズンは17作品に減らし、ホワイエに飾られているマルク・シャガールの壁画2点の売却も進めている。
ピーター・ゲルブ総裁は2030年で退任することを明らかにしているが、今回の白紙撤回を受けて「ニューヨーク・タイムズ」紙の取材に対して「これは私たちが数年間取り組んできたこと。非常に大きな失望を感じている。私たちは持続可能な未来への道筋を見つける決意です」と答えている。
写真:Royal Diriyah Opera House / Snøhetta
ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場とサウジアラビア政府との提携話がご破算に
2026/04/25
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