シドニー発 〓 アンドレア・バッティストーニがオペラ・オーストラリアの音楽監督に

2025/08/21

国営のオペラ・オーストラリア(Opera Australia)が音楽監督にアンドレア・バッティストーニ(Andrea Battistoni)を迎えると発表した。任期は2026年1月から。オーストラリアには1シーズンに3ヵ月程度滞在し、最初のシーズンは、新制作されるプッチーニの《蝶々夫人》と《トゥーランドット》を指揮する。

オペラ・オーストラリアは会長、最高経営責任者、芸術監督の総入れ替え中。新しい会長には、公共政策の専門家でメルボルン大学の副学長を務めた経験を持ち、2021年から2022年まで会長を務めた後、首相府長官に就任していたグリン・デービスが再登板して立て直しを図っている。

また、最高経営責任者には、オペラ・オーストラリアに約20年在籍し、エグゼクティブ・プロデューサーなどの役職を歴任したアレックス・バッドを起用。直近ではキャンベラ・シアター・センターの監督を務め、観客動員と収益を大きく改善させた手腕に期待が集まる。

空席だった音楽監督がバッティストーニに決まったことで、残るは芸術監督の人選。前任者のジョー・デービスは2024年8月に突然辞任している。

バッティストーニはヴェローナ生まれの38歳。地元のヴェローナ音楽院で学んだ後、2010年のヴェルディ・フェスティバルで国際的な注目を集め、2012年には史上最年少の24歳でミラノ・スカラ座にもデビューした。

その後、2013年にジェノヴァのカルロ・フェリーチェ歌劇場の首席客演指揮者に就任、2017年から2019年まで首席指揮者を務めた。また、2016年からは東京フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めており、この1月にイタリアのテアトロ・レッジョ(トリノ王立歌劇場)の音楽監督に就任した。

オペラ・オーストラリアには2018年、プッチーニ《トスカ》を指揮してデビュー。その後もたびたび客演、2022年には《トゥーランドット》、ヴェルディの《オテロ》と《アッティラ》、ボーイト《メフィストフェレ》の計4作品を指揮している。

写真:Regio di Torino / Marco Borrelli


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ロッテルダム発 〓 ロッテルダム・フィルも声明を発表、ラハフ・シャニ率いるミュンヘン・フィル排除のフランダース音楽祭に

  2. ハンブルク発 〓 ハンブルグ交響楽団がアルゲリッチ迎えて「6月音楽祭」を創設

  3. ハンブルク発 〓 州立歌劇場の次期芸術監督に演出家のトビアス・クラッツァー

  4. ブエノスアイレス発 〓 南米も公演キャンセル広がる、新型コロナウイルスの感染拡大で

  5. ハンブルク発 〓 「ドイツ・グラモフォン」の配信サービス「ステージプラス」がバイロイト音楽祭、ザルツブルク音楽祭の新制作オペラをストリーミング配信

  6. ハンブルク発 〓 ドイツ・グラモフォンがアバドの生誕90年を記念して、残された録音をすべて収録した限定ボックス・セットをリリース

  7. ロンドン発 〓 ヴァイオリンのニコラ・ベネデッティが新しい古楽オーケストラを旗揚げ

  8. パリ発 〓 五輪開会式はクリスティアン・マチェラルがフランス国立管を指揮

  9. ウェリントン発 〓 ニュージーランド響の次期首席指揮者にアンドレ・デ・リッダー

  10. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルの「ヨーロッパ・コンサート」、2025年の指揮者はムーティ

  11. アムステルダム発 〓 オランダ放送フィルが首席指揮者のカリーナ・カネラキスとの契約を延長

  12. トゥールーズ発 〓 バリトンのマティアス・ゲルネがオペラの演出に挑戦、新シーズンにキャピトル劇場で《サロメ》

  13. アーヘン発 〓 アーヘン歌劇場の音楽総監督を務めるクリストファー・ウォードが任期切れの2024/2025シーズンで退任へ

  14. ロサンゼルス発 〓 ロサンゼルス・フィルの首席コンサートマスターを務めるマーティン・シャリフォーが2024/2025シーズンで退団

  15. ウィーン発 〓 国立歌劇場が6月のストリーミング配信のラインナップを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。