エアフルト発 〓 指揮者のアレクサンダー・プライアーが着任したばかりの市立劇場の音楽総監督を退任

2023/02/22

ドイツのエアフルト市立劇場の音楽総監督を務める米国の指揮者アレクサンダー・プライアー(Alexander Prior)が辞任を発表した。任期が2022/2023シーズンに始まったところ。音楽総監督には多くの芸術的、管理的義務があり、そのようなフルタイムの仕事をすると、アメリカでの滞在許可が危うくなるため、と説明している。

プライアーはロンドン生まれの30歳。父親はイギリス人、母親はロシア人で、8歳から作曲を始めて神童の誉れ高く、これまでに交響曲、協奏曲、2つのバレエ、2つのオペラ、ベスランの子供たちのためのレクイエムを含む40以上の作品を書いている。

13歳でロシアのサンクト・ペテルブルク音楽院に入学、2009年に17歳で卒業。その後、指揮者に転身し、2018/2019シーズンから2021/2022シーズンまでカナダのエドモントン交響楽団の首席指揮者を務めている。エアフルトでの契約期間は4年で、1年延長のオプションも付いていた。

写真:Edmonton Symphony Orchestra


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. プラハ発 〓 プラハ放送響の次期首席指揮者にペトル・ポペルカ

  2. ベルリン発 〓 ペトレンコとベルリン・フィルもウクライナへの連帯を表明

  3. 訃報 〓 ラドゥ・ルプー(76)ルーマニア出身のピアニスト

  4. マドリッド発 〓 スペイン政府が非常事態を再度宣言、夜間外出禁止

  5. パリ発 〓 フランス政府が文化施設の閉鎖を5月19日に解除

  6. 東京発 〓 東京交響楽団が先陣切って公演再開へ

  7. 訃報 〓 ヴォルフガング・リーム(72)ドイツの作曲家

  8. ザルツブルク発 〓 復活祭音楽祭、2023年のオペラはカウフマン主演の《タンホイザー》。レジデント・オーケストラにアンドリス・ネルソンス率いるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管

  9. 訃報 〓 ヒルデ・ザデク(101)ドイツのソプラノ歌手

  10. ベルリン発 〓 「オパー・マガジン」が新しいオペラの年間賞を創設

  11. パリ発 〓 長引くスト、国立オペラの《セビリアの理髪師》も上演中止

  12. 訃報 〓 ティト・デル・ビアンコ(88)イタリアのテノール歌手

  13. 台北発 〓 準・メルクルが台湾の国家交響楽団の芸術顧問に

  14. ワルシャワ発 〓 第18回「ショパン国際ピアノ・コンクール」でカナダのブルース・リウが優勝。日本勢は2位に反田恭平、小林愛実が4位に入賞

  15. ボストン発 〓 ボストン響が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。