イタリア・ベネチアのフェニーチェ劇場(Teatro La Fenice)が音楽監督に35歳のベアトリーチェ・ヴェネツィ(Beatrice Venezi)を迎えると発表した。就任は2026年10月からで、任期は2030年3月まで。プラシド・ドミンゴのコンサートの指揮でタイ・バンコクでニュースを受け取ったという。
ヴェネツィはルッカの生まれで、ルッカとシエナで学び、2005年にイタリア全国ピアノ・コンクールで第1位を獲得。その後、ミラノのヴェルディ音楽院でピアノ、作曲、指揮を学んだ。
2012年にオーケストラ・デビュー。その後、ドレス姿で指揮するという他の指揮者とは一線を画す路線でイタリア各地で指揮。2016年にはプッチーニ・フェスティバルにデビュー、翌年には首席客演指揮者に迎えられた。
また、2022年には、バッキンガム宮殿で開催されたエリザベス女王のプラチナ・ジュビリー記念コンサートにテノール歌手のアンドレア・ボチェッリと招かれて共演している。
ジョルジャ・メローニ首相との近さでも知られ、この年は、文化大臣から音楽顧問に、シチリア州政府からタオミーナ芸術財団の芸術監督に任命されている。現在、トスカーナ管弦楽団、ブエノスアイレスのコロン劇場の客演首席指揮者も務めている。
写真:Marco Borrelli


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