ドイツのメゾ・ソプラノ歌手のブリギッテ・ファスベンダー(Brigitte Fassbaender)がドイツの演劇賞「ファウスト賞」の生涯功績賞を受賞した。歌手として自身の声種における主要な役をすべて演じたこと、舞台を退いて以降の演出家としての活躍、チロル州立劇場の芸術監督を長く務めて女性の活躍のモデルとなったこと、マスタークラスを通じた若手育成の功績が称えられている。
ファスベンダーはベルリン生まれの87歳。父親が宮廷歌手のバリトン歌手ヴィリ・ドムグラーフ=ファスベンダー、母親が女優のザビーネ・ペーターズという家庭で育ち、当時のニュルンベルク音楽院で学んだ後、1961年にバイエルン州立歌劇場でオッフェンバック《ホフマン物語》のニクラウスを歌ってデビューを飾った。その後、戦後を代表するオペラ歌手として国際的な活躍を続けた。
今回の受賞を受けて、ファスベンダーは「人生の中で時折、リヒャルト・シュトラウス《薔薇の騎士》にある2つのセリフ、——『驚嘆せずにはいられない』、そして私がこれまでに数え切れないほど歌ってきた『この名誉にあずかりまして』が、まさに当てはまると強く実感することがあります。この栄誉と、今なお驚嘆することができるという事実に対し、心より感謝申し上げます」と述べている。
写真:Karlsruhe University of Music
ベルリン発 〓 メゾ・ソプラノ歌手のブリギッテ・ファスベンダー「ファウスト賞」の生涯功績賞を受賞
2026/10/09
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