ワシントン発 〓 改名は違法との連邦地裁判決受け、「トランプ・ケネディ・センター」はまた「ケネディ・センター」に

2026/06/06

旧「ケネディ・センター」が「トランプ・ケネディ・センター」に名称を変更した件で、連邦地裁が5月29日、理事会がドナルド・トランプ大統領の名前を名称に加えたことは法律違反にあたると認定、改修工事のため一時閉鎖することを差し止め、すべての表記を元に戻すことを命じた。判決では、6月12日までにレターヘッドや看板、パンフレット、ウェブサイトのページなどの変更を求めている。

判決は、オハイオ州の民主党員ジョイス・ビーティが起こした裁判で下されたもの。クリストファー・クーパー連邦地裁判事は94ページに及ぶ判決文で、センター設立法について「センターはケネディ大統領にちなんで命名されるべきであり、理事会の独断で他の正式名称や公的な記念碑を掲げることはできないと明確に定めている」と指摘。「センターの名称は議会が定めたものであり、変更できるのは議会のみである」と述べている。

名称変更は昨年12月、トランプ政権の誕生を受けてメンバーが入れ替わった理事会の全会一致で決定されたが、ケネディ家の反発を招き、民主党系の出演者らが公演をキャンセルする騒動に発展。その後も、専属契約を切られたワシントン・ナショナル・オペラが施設から撤退している。

大統領は判決を受け、閉鎖を取りやめることを発表。ソーシャル・メディアには「センターの今後について議会が決定できるよう、すべての権限を委譲する」と投稿した。一方、返す刀で民主党を「過激派」と非難、判事に対しても「恥を知るべき」と述べ、「史上これほど“不当な”扱いを受けた大統領は自分だけだと述べ、自由に自分のやりたいことができなければセンターにはもはや関心がない」とのコメント出している。

写真:Kennedy Center


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