[開催都市]
Lewes … United Kingdom
ルイス … イギリス
[開催時期]
2024:5.16 … 8.25
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ドレスコードが厳しい音楽祭の代表格。ここはブラック・タイ着用、つまり、タキシードが必要になる。いまなおクラブ的な雰囲気が色濃く、服装のみならず、ピクニックの道具なぞを持ち込み、4時過ぎの開演まで自然に包まれながらゆっくりと過ぎゆく時間を楽しむ度量が求められる。
オークションで有名なクリスティー一族が広大な敷地に劇場を建て、オペラ上演のための音楽祭を創設したのは1934年のこと。現在の建物は1994年にオープンした二代目で、モダンな外観が田園風景に美しく溶け込む。客席は1150席で、大きな歌劇場では味わえない親密な響きも魅力だ。
午後4時過ぎからの開演なのは、ロンドン市民が昼食後に出掛けても間に合うように設定されているため。終演時間も、最終列車に間に合うようになっている。幕間の休憩も1時間半あり、ディナー・タイムも優雅な時間が流れる。
音楽祭の開幕は5月半ばで、レジデント・オーケストラはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団で、準レジデント・オーケストラはエイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団。2014年にロビン・ティチアーティが31歳の若さで第7代音楽監督に就任、2024年現在もその任にある。
若手歌手が練習に時間をかけ、緻密な声のアンサンブルを聴かせて評価を高めてきたが、この数年は高名な歌手たちの出演も増えた。そこに先鋭的な演出が加わることで、オペラ・ファンの注目を集める。
ロンドンから劇場まで車で3時間弱。ヴィクトリア駅から最寄りのルイス駅まで列車で約1時間、駅から劇場までは車で10分ほどだ。駅から無料シャトルバスの送迎もある。







