[開催都市]
Ravenna … Italy
ラヴェンナ … イタリア
[開催時期]
2024:5.11 … 7.8
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アドリア海に面した街ラヴェンナまで、ボローニャから車で2時間ほど。フィレンツェ生まれの詩人ダンテ・アリギエーリはこの街で『新曲』を書き、晩年を過ごし、そしてこの街に眠っている。
ラヴェンナはかつての西ローマ帝国の都だったことで知られる古都で、初期ビザンティン美術の傑作サン・ヴィターレ教会や典型的なバシリカ様式のサンタ・ポリナーレ・イン・クラッセ教会など8つの建造物が「ラヴェンナの初期キリスト教建築物群」としてユネスコの世界遺産に登録されている。
5月から7月にかけて行われている音楽祭は1990年、指揮者のリッカルド・ムーティ夫人のクリスティーナ女史が創設したもの。もちろん、夫君の全面協力を受けている。プログラムの幅は、オペラ、室内楽、オーケストラ・コンサート、宗教音楽、バロック音楽、現代音楽と幅広い。また、バレエに力を入れているのも特徴だ。
夏のプログラム以外に、2012年からは「秋の三部作」と銘打ったオペラ上演が11月に行われるようになった。アリギエーリ劇場を拠点にしながら、教会などの歴史的な建造物の他、3,200人を収容する屋内競技場「パラッツォ・マウロ・アンドレ」などでも公演が行われる。
当初はムーティと縁の深いウィーン・フィル、ミラノ・スカラ座管弦楽団などが客演してきたが、現在はレジデント・オーケストラとして「ルイージ・ケルビーニ・ジョヴァニーレ管弦楽団」が編成されて中心的な役割を担う。
海を挟んで、ボスニア・ヘルツェゴビナがあり、1997年にその首都サラエボでコンサートを行って以来、「友情の道」と名付けたアウトリーチ活動に取り組んでいるのも特徴。その枠の中で音楽祭の海外公演も積極的に行っている。







