[開催都市]
Hohenems / Schwarzenberg … Austria
ホーエネムス / シュヴァルツェンベルク … オーストリア
[開催時期]
2025:4.26 … 5.4 / 7.10 … 7.14 / 10.1 … 10.5 = ホーエネムス
2025:6.21 … 6.29 / 8.23 … 8.31 = シュヴァルツェンベルク
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音楽祭の始まりはドイツの名バリトン、ヘルマン・プライが1976年に美しいアルプスの山々に囲まれたオーストリアのホーエネムスで始めた演奏会だった。めざしたのは、作曲家シューベルトを慕う友人や詩人、音楽家たちがピアノを前に座った彼を囲み、彼の音楽を楽しんだサロン・コンサートの再現。その想いが「シューベルティアーデ」という言葉に宿る。
音楽祭の期間は4月末から10月までと長い。現在はホーエネムスだけでなく、シュヴァルツェンベルクでも演奏会が行われており、5月と10月にホーエネムで、6月と8月にシュヴァルツェンベルクで、といった具合。ピアノ・リサイタル、室内楽、歌曲の夕べ、さらに講習会などを含めて期間中に約80のイベントが開催されている。
ホーエネムスの会場であるマルクス・シティクス・ホールは2005年にリニューアル・オープン。シュヴァルツェンベルクの会場であるアンゲリカ・カウフマン・ホールは、簡素な木造のホールながら、オーストリアで最も室内楽演奏に適したホールの一つに数えられている。
実はシューベルトをテーマにした音楽祭は世界的に少なく、それだけに“聖地”的存在となってきたこともあり、高名なアーティストから若手まで多彩な顔ぶれが出演することでも知られる。プログラムはシューベルトの音楽を中心としているが、最近はそれ以外のロマン派の作品もしばしば取り上げられている。







