[開催都市]Pesaro … Italy
ペーザロ … イタリア
[開催時期]2023:8.11 … 8.23
音楽祭のサイトへ ▷
オペラの中でも、「オペラ・ブッファ」と呼ばれる喜劇系の作品の、本当の面白さを理解するのはなかなか難しいと言われる。その「オペラ・ブッファ」をたくさん書いたのがロッシーニ。彼の生まれた街ペーザロで行われているこの音楽祭は、彼の作品だけを上演してきた“聖地”だ。
創設は1980年と比較的新しいが、ロッシーニ研究の世界的権威「ロッシーニ財団」が編纂したクリティカル・エディション(校訂版楽譜)に基づいた上演を行い、最新の学術研究ともリンク。ここでしか上演されない珍しい作品もあり、その意味でも、“生地の音楽祭”であり、同時に“聖地の音楽祭”でもある。
また、音楽祭での上演を機に再評価され、レパートリーとして定着したものもある。だから歌手の世界でも、ここに呼ばれないと、通たちからは「ロッシーニ歌い」とは見なされない。
アドリア海に面した街ペーザロまではボローニャから車で2時間ほど。その近さもあって、ピットに入っているのもボローニャ歌劇場のオーケストラで、歌手を含めてレベルの高い上演で知られる。演じる方も、楽しむ方も、その世界を知り尽くしている通同士、というフェスティバルでもある。







