マグデブルク・テレマン音楽祭
Magdeburger Telemann-Festtage

[開催都市]
 Magdeburg … Germany
 マグデブルク … ドイツ

[開催時期]
 2024:3.8 … 3.17(2年に一度の開催)


  音楽祭のサイトへ ▷


18世紀前半のドイツ バロック音楽について語られる時、教会中心に活躍していたヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685 – 1750)、そして、ロンドンに渡ってオペラで成功したゲオルグ・フレデリック・ヘンデル(1685 – 1759)という同じ年に生まれた作曲家二人にばかり光が当たる。しかし当時、最も人気のあった作曲家は、実はゲオルク・フィリップ・テレマン(1681- 1767)だ。

彼はマグデブルクのプロテスタント牧師の家の生まれ。12歳でオペラを作曲するなど早熟で、アイデア豊富な彼は、その後も各地で成功を積み重ね、40歳だった1721年にハンブルクの音楽監督に就任する。そして、それから亡くなるまでの46年間、自由ハンザ都市として活況を呈していたこの街を舞台に、作曲、興業、自分の作品の出版に大活躍した。

面白い話がある。1722年、ライプチヒは聖トーマス教会の「カペルマイスター=楽長」の後任にテレマンを迎えようとした。しかし、彼に相手にされなかった。「我々は中位の音楽家で我慢しなくてはならんか」と彼の代わりに招かれたのが、誰あろうバッハだったというのだ。テレマンがいかに大物だったか、それがよく伝わってくる話だ。

マグデブルクはドイツの北東部、ベルリンとハノーファーのほぼ中間に位置する人口約23万の街で、東独時代に前身の音楽祭が創設され、1992年に現在の体制、スタイルになった。

音楽祭は2年に一度の開催。テレマンの誕生日の3月14日前後に開幕、客席800弱のマグデブルク歌劇場でオペラが上演される他、市内各地でさまざまなコンサートが行われる。普段あまり聴く機会のない作品が取り上げられる貴重な機会でもある。

関連記事

  1. 新作オペラFLASH 2019-2020[ケルン市立歌劇場]死の都

  2. ナルニア音楽祭
    Narnia Festival

  3. ヴァラジュディン古楽祭
    Varaždinske barokne večeri

  4. テラス・セム・ソンブラ(影のない土地)
    Terras Sem Sombra

  5. キリントン夏の音楽祭
    Killington Music Festival

  6. ナフプリオン音楽祭
    Φεστιβάλ Ναυπλίου

  7. 新作オペラFLASH ★ バーデン=バーデン復活祭音楽祭 … オテロ

  8. エアフルト音楽祭
    DomStufen Festspiele

  9. オペラFLASH 2022/2023[ハンブルク州立オペラ]さまよえるオランダ人

  10. ガルガンチュア音楽祭
    Gargantua Music Festival

  11. ヤン・キエプラ・フェスティバル
    Festiwal im. Jana Kiepury w Krynicy-Zdroju

  12. エスプーニャ山地国際古楽音楽祭
    Festival Internacional de Música Antigua de Sierra Espuña

  13. ラインガウ音楽祭
    Rheingau Musik Festival

  14. モンテプルチャーノ国際芸術祭
    Cantiere Internazionale d’Arte di Montepulciano

  15. ビバ・ムジカ!
    Viva Musica!