[開催都市]München … Germany | ミュンヘン … ドイツ
[開催時期]2021:6.25 … 7.31
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世界五大歌劇場はどこか?、と質問されると、ドイツ語圏の歌劇場では、ウィーン国立歌劇場とここ、バイエルン州立歌劇場は当選確実だ。バイエルン公国の王室劇場として創設され、ワーグナーやリヒャルト・シュトラウスの作品の初演が数多く行われた輝かしい歴史を持つ。東西ドイツの統一まで、“陸の孤島”となったベルリンに代わり、戦後はドイツのオペラ上演の中心となってきた。
年間の公演数は300超。演目を毎日変えるレパートリー・システムで、オペラ、バレエ、コンサートの公演が行われている。劇場も、本拠地のナツィオナル・テアター以外に、王宮「レジデンツ」の中にあるキュビリエ劇場、プリンツ・レゲンテン劇場という3つ擁する、世界最大級のオペラ・カンパニーだ。そしてシーズン終了直後、このフェスティバルが開幕する。フェスティバルは7月末までの開催。
フェスティバルの特徴は、前シーズンの総集編といった建て付けになっていて、前シーズンのプレミエ(新作)作品が一挙上演されるところ。そこにフェスティバル向けのプレミエ上演が加わる。2009年が最後になったが、かつてはフェスティバルの最終日にワーグナーの《ニュルンベルクのマイスタージンガー》が上演されていた。作品がここで初演されたことに因むが、“歌合戦の物語”で1年の活動を締め括るとは洒落ている。







