[開催都市]Ojai … United States
オーハイ … アメリカ
[開催時期]2022:6.9 … 6.12
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ロサンゼルスの近郊オーハイで、6月前半に行われている音楽祭。創設は1947年と、戦後の音楽祭の草分け的な存在で、屋根付きの野外ステージでの演奏が中心。1954年に作曲家のローレンス・モートン(1904 – 1987)が芸術監督に就任すると、現代音楽祭を核にする路線に転換し、ストラヴィンスキー、コープランド、カーター、ベリオ、ブーレーズ、メシアンといった気鋭の作曲家たちが集結し、全米に留まらず、世界的な現代音楽の発信地に変貌した。
当然、客演するアーティストもメジャーな面々で、現代音楽の演奏にも一家言ある実力派が顔を揃える。マイケル・ティルソン=トーマス、ルーカス・フォス、ケント・ナガノ、エサ=ペッカ・サロネン、サイモン・ラトルらが客演している。また毎年、出演アーティストの一人がその年の音楽監督を務めるというやり方も、ここの特徴だ。その顔ぶれをみれば、音楽祭のキャラクターも見えてくる。
例えば、2018年はヴァイオリンのパトリツィア・コパチンスカヤ、2019年は歌手のバーバラ・ハンニガン、2020年は作曲家・指揮者のマティアス・ピンチャーと続き、2021年に内田光子。内田は1999年にもデイビッド・ジンマンと一緒に音楽監督を務めており、ピアニストが音楽監督を務めるのは、2012年のレイフ・オヴェ・アンスネス以来。会期こそ4日と短いが、内容の濃い音楽祭として知られる音楽祭だ。







