[開催都市]
London … United Kingdom
ロンドン … イギリス
[開催時期]
2025:3.7 … 4.10
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英国で活躍、最後は帰化したドイツ生まれの作曲家ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685 – 1759)と彼の同時代の音楽を研究、演奏するために設立された「ロンドン・ヘンデル協会=London Handel Society」が行っている音楽祭。ヘンデルが教区民でもあった聖ジョージ教会のオルガン奏者で指揮者のデニス・ダーロウによって1978年に創設され、あまり知られていない作品の演奏を取り上げる活動に特化してきた。
1981年にはロンドン・ヘンデル・オーケストラとロンドン・ヘンデル・シンガーズを創設。さらに1999年には、ヘンデルと彼の時代の室内楽のレパートリーの演奏などを手掛けるロンドン・ヘンデル・プレイヤーも結成され、音楽祭の中核を担っている。
音楽祭は聖ジョージ教会を拠点にしながら、ロイヤル・ミュージック・カレッジ、ロイヤル音楽アカデミーなどが会場。ヘンデルの旧居「ヘンデル・ハウス」はいまは博物館になっているが、そこも演奏会場の一つ。数百年して隣にギターリストのジミー・ヘンドリクスが引っ越してきたことで話題になった部屋だが、ヘンデルはそこに1723年から1759年まで住み、名作の数々を生み出した。
2002年には、指揮者であり、チェンバロ奏者であり、1996年から王立音楽院の古楽科の主任を務めていたローレンス・カミングスがダーロウの後を受けて音楽監督に就任。また、この年には若い歌手のための声楽コンクールも創設された。ヘンデル没後250年の年だった2009年、日本ヘンデル協会が記念事業としてオペラ《オットーネ》を上演したが、カミングスがその公演を指揮している。







