ワーグナーの楽劇《ワルキューレ》の中の有名な“ワルキューレの騎行”の音楽に初めて触れたのは、テレビやラジオ、レコードではなく、映画『地獄の黙示録』の中ではなかったか。ベトナム戦争でキルゴア中佐率いる米軍の9機のヘリコプターがゲリラの村落を攻撃するシーン。ヘリコプターに取り付けたスピーカーから大音響を流しながら機銃掃射を繰り返す。嬉々とした自分たちを女性騎馬軍団ワルキューレ9人になぞらえるあたりに戦争の狂気が浮き彫りになる。映画で中佐を演じたのはロバート・デュヴァル。今回は指揮者ロリン・マゼール夫妻が主催したチャリティー・コンサートで彼に遭遇したという話。
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