［開催都市］Linz … Austria ｜ リンツ … オーストリア
［開催時期］2021：9.4 … 10.11
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オーストリアの作曲家ブルックナーゆかりの街リンツで行われている音楽祭。音楽祭は1974年、彼の生誕150周年を記念して建設された新ホール「ブルックナー・ハウス」が完成したことから創設された。毎年、作曲家の誕生日である9月4日から、命日である10月11日にかけて30以上の演奏会が行われる。
リンツはドナウ川に面するオーストリア第3の都市で、ウィーンから列車で約2時間、ザルツブルクからは約1時間のところにある。日本でも人気のあった巨匠指揮者カール・ベームの故郷として知られる。ブルックナーはリンツ市内にある旧大聖堂のオルガン奏者として音楽家としてのキャリアを本格的にスタートさせ、1896年に亡くなって郊外にある聖フローリアン修道院のパイプ・オルガンの下に埋葬された。
音楽祭の中心に座るのは、「ブルックナー・ハウス」のレジデンツ・オーケストラ「リンツ・ブルックナー管弦楽団」。リンツ州立劇場管弦楽団が前身で、現在の名称になってからも州立劇場の公演は手掛けている。1980年代から1990年代にかけて名誉指揮者のクルト・アイヒホルンの指揮による交響曲録音で話題を集め、2017年からはマーカス・ポシュナーが音楽監督を務めている。
音楽祭は客演オーケストラも多く、にぎやかを見せる。もちろん、ブルックナーのあまり演奏されない作品が取り上げられることも多く、ファンには聞き逃せない演奏会も多い。2017年には、ヴァレリー・ゲルギエフ率いるミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会が聖フローリアン修道院で行われるなど、ホール以外の演奏会も行われる。
