ケーテン・バッハ音楽祭
Köthener Bachfesttage

[開催都市]
 Köthen … Germany
 ケーテン … ドイツ

[開催時期]
 2026:8.30 … 9.6(隔年開催)


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ライプツィヒからは約50キロ、バスで1時間ほどのケーテンは人口3万人に満たない小さな街だ。しかし、この街は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)が宮廷楽長を務めたことで音楽ファンにはよく知られている。彼の職場だったケーテン城はいまは博物館となり、御前演奏の場だった「鏡の間」や結婚式を挙げた宮廷礼拝堂も改修されて公開されている。

バッハがアンハルト=ケーテン侯レオポルトに招かれ、この街に赴任したのは1717年のことだった。1723年5月に最後の地ライプツィヒに向かうまで、バッハは32歳から38歳をここで過ごした。最初の妻マリア・バーバラを亡くしたのも、アンナ・マグダレーナと再婚したのも、ブランデンブルク協奏曲や無伴奏の器楽曲といった名作を次々に生み出したのも、この街だ。

音楽祭の創設は旧・東独時代の1967年。2年に1度の開催で会期は約1週間。旧・東独時代は小じんまりとした音楽祭だったが、アンスバッハのバッハ週間の総裁を務めていたハンス・ゲオルグ・シェーファーが総監督に就任したことで、ジョン・エリオット・ガーディナーやトン・コープマン、フィリップ・ヘレヴェッヘといったバッハ演奏のオーソリティーたちが次々に出演を重ね、通たちからも一目置かれる存在に。

2016年の音楽祭から総監督がフォークト・ウデに交代し、レジデント・アンサンブルとして「バッハ・コレクティフ」も創設されて、さらなる飛躍の時を迎えている。会場は、聖ヤコプ教会、聖アグヌス教会、ケーテン城に誕生したバッハ・ホールなど。

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