[開催都市]
Graz … Austria
グラーツ … オーストリア
[開催時期]
2024:6.21 … 7.21
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グラーツはオーストリア第二の都市で、シュタイヤーマルク州の州都。この街にはもう一つの国立歌劇場がある。ウィーンから特急で2時間半ほど。1999年に街の中心部がユネスコの「グラーツ市歴史地区」として世界遺産に登録された他、2003年には「欧州文化首都」に選ばれている。
そのグラーツは、古楽から出発した巨匠指揮者のニコラウス・アーノンクールが育った街でもある。この音楽祭は彼が1985年に創設した古楽の音楽祭。その名前「シュティリアルテ」は、シュタイアーマルクを意味するラテン語の「styria」と芸術を意味するイタリア語で「arte」を組み合わせた造語だ。
演奏会の会場も「グラーツ市歴史地区」にある建物をはじめ、皇帝の大霊廟や北アルプスで最も荘厳なルネッサンス建築の一つとされるグラーツの州庁舎、州内で最も重要な城郭建築とされ、スペインのエスコリアルをモデルに作られたとされるエッゲンベルク城など、市内全域に散らばる。
アーノンクールは2016年に亡くなったが、音楽祭はその意志を継承しようと意気軒昂。音楽祭管弦楽団が臨時編成されて中心的な役割を担い、巨匠が創設した古楽器オーケストラ「ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス」、ヨーロッパ室内管弦楽団などが出演。オペラからソリストたちのコンサートまで小粋なプログラムが並ぶ。巨匠との繋がりから世界的なアーティストの出演も多い。







