新作オペラFLASH ★ コーミッシェ・オーパー … 死の都

コルンゴルト:死の都
9月30日 … コーミッシェ・オーパー, ベルリン

演出 … ロバート・カーセン
出演 … アレシュ・ブリスツェイン = パウル / サラ・ヤクビアク = パウルの妻マリー, 踊り子マリエッタ / ギュンター・パペンデル = パウルの友人フランク / マリア・フィセリエ = パウルの家政婦ブリギッタ / ジョージナ・メルヴィル = 踊り子ユリエッテ / 他
指揮 … アイナルス・ルビキス
オーケストラ … コーミッシェ・オーパー管弦楽団
合唱 … コーミッシェ・オーパー合唱団

コーミッシェ・オーパーは今シーズンから、音楽総監督にアイナルス・ルビキスを迎えた。ルビキスは1978年、ラトビアの首都リガの生まれ。バンベルグ交響楽団主催のグスタフ・マーラー国際指揮者コンクールで優勝して注目を集め、その後、ヨーロッパの歌劇場で経験を積んできた。正式就任前の今年6月にショスタコーヴィチ《鼻》を振っているが、今シーズンの開幕公演となった《死の都》はまさに就任披露の場。それで力が入りすぎたのか、オーケストラをパワフルに鳴らし過ぎ、旋律を歌わせるためテンポを落とし過ぎといった批評も出ていて、オーケストラを完全にコントロールするにはまだ時間が掛かりそうな気配。演出を手掛けたカーセンは意外にも、コーミッシェ・オーパー初登場。灰色の壁のベッドルームには、ベッド、ワードローブ、ドレッサー、テーブル、アームチェア、女性の靴が置かれ、その部屋がパウルにとっての「記憶の寺院」という見立て。1920年代の雰囲気の中で物語が進んでいく。

写真:Photo:Komische Oper Berlin / Iko Freese / drama-berlin.de


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