[開催都市]
Tokyo … Japan
東京 … 日本
[開催時期]
2024:12.31
音楽祭のサイトへ ▷
ベートーヴェンが作曲した9曲の交響曲を、1日に演奏するという企画。毎年開催という意味で1日だけの“ベートーヴェン音楽祭”でもあるが、世界でもここだけの独自企画。しかも、開催日が大晦日。休憩を挟んで約10時間の音楽祭で、「第9」が終わると年が変わっているという、なんとも破天荒な催しでもある。
会場は東京文化会館で、創設は2003年。起ち上げたのは、作曲家の三枝成彰とその仲間たち。初回は岩城宏之、大友直人、金聖響の3人の指揮者が二つのオーケストラを振り分けた。しかし、岩城の「3曲だけでは不完全燃焼、今年は1人で全部指揮したい」という希望もあり、2年目からは一人の指揮者がNHK交響楽団のメンバーを中心とした特別編成のオーケストラを指揮するスタイルになった。
ところが、その岩城が2006年6月に急逝。そのため、2006年は急きょ、9人の指揮者が振り分けるスタイルで行われた。その後、2007年から2009年は”炎のコバケン”小林研一郎が一人で全曲を指揮。2010年には巨匠ロリン・マゼールがその指揮台に立って全曲を指揮した。
その後、2011年からは再び小林が指揮台に。それから10年。小林が81歳を迎えた2021年、全曲演奏の世界最年長記録を更新したことをもって小林は“卒業”と相成って、バトンは広上淳一に引き継がれた。世界的にも珍しい“1日限りの音楽祭”の今後に、ファンの熱い視線が再び注がれている。







