[開催都市]
Colmenar de Oreja … Spain
コルメナル・デ・オレハ … スペイン
[開催時期]
2025:4.26・4.27・4.30
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ガエターノ・ブルネッティ(1744ー1798)は、カルロス3世の治世下で王室礼拝堂のヴァイオリニスト兼作曲家を務め、続いてカルロス4世の時代には王室室内楽の監督を務めた。彼はマドリード近郊の街コルメナール・デ・オレハに住み、いまもこの街に眠る。ただ、その音楽は、スペイン国王とアルバ家、オスナ家を中心とする上流貴族が楽しむものであり、存命中にはごくわずかな作品しか出版されず、いまだ彼の業績はあまり知られていない。
その再評価を進めてきたのが、ブルネッティの作品の研究者であるジェルマン・ラブラドールであり、アルス・イスパナ協会、指揮者グスターボ・サンチェス率いる「カメラータ・アントニオ・ソレール」たちだ。作曲家の名を戴いている音楽祭はブルネッティや彼の同時代の作曲家の作品の演奏、シンポジウム、などで構成。ここで蘇演される作品も多い。
音楽祭は4月後半に行われており、主会場は、1860年に開場した客席約500のディエゲス劇場。音楽祭の座付きオーケストラである「カメラータ・アントニオ・ソレール」は2011年に設立された室内オーケストラで、こちらはレリダ大聖堂の聖歌隊長兼オルガニストを経て、エル・エスコリアルの修道院長となり、聖職のかたわら演奏家、作曲家、楽器の発明考案者として活躍したアントニオ・ソレールをその名に戴いている。







