ブダペスト・スプリング・フェスティバル | Budapesti Tavaszi Fesztivál

[開催都市]Budapest … Hungary | ブダペスト … ハンガリー
[開催時期]2018:3.30 … 4.22

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ハンガリーは第2次大戦後、旧・ソ連の勢力圏に入り、「鉄のカーテン」の向こうに行ってしまった。その煽りを受けて、日本における存在感が薄くなってしまった。戦前のハンガリーが王国で、第2次大戦時はドイツ、イタリア、日本と並び、枢軸国の一角を形成していたことは遠い記憶だ。皇紀2600年を祝った1940年、日本政府は奉祝曲の作曲を海外の作曲家に委嘱した。その時、英国、米国、フランス、ドイツ、イタリアに加えて、ハンガリーにも委嘱している。政府の中に「ハンガリーは音楽の豊かな国」という認識があった証拠であり、フランツ・リスト(1811 – 1886)、ベラ・バルトーク(1881 – 1945)、ゾルターン・コダーイ(1882 – 1967)といった作曲家を生んだ国ハンガリーは当時、音楽大国として一目置かれていたのだ。その実力のほどは、戦後の指揮者の顔ぶれを眺めるだけで一目瞭然。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の育ての親であるアルトゥール・ニキシュ、ウィーンでクラウディオ・アバドやズービン・メータたちを育てたハンス・スワロフスキー、イシュトヴァン・ケルテスやフェレンツ・フリッチャイ、アンタル・ドラティ。第2次大戦後の米国では、ユージン・オーマンディ、ジョージ・セル、フリッツ・ライナー、ゲオルク・ショルティが名門オーケストラの音楽監督のポストを席巻した時期もある。この音楽祭は、そんな音楽大国で最大の規模を誇る。創設は1981年。2018年も、オーケストラやオペラ、ミュージカルからダンスやアートイベントまで、約120の公演が国立歌劇場やバルトーク・ホール、リスト音楽院ホールなど40を超える会場で行われる。豪華な顔ぶれは2018年も相変わらず。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とピアノのイェフィム・ブロンフマンの組み合わせの他、ピアノはマルタ・アルゲリッチがクメレラータ・バルティカと共演、ユジャ・ワンやダニール・トリフォノフも登場する。また、ルドルフ・ブッフビンダーが女流指揮者ミルガ・グラジニーテ=ティーラ率いるバーミンガム市交響楽団と共演し、女流指揮者はエマニュエル・アイムがル・コンセール・ダストレを率いて客演する。バーンスタインの生誕100年を記念して、彼のオペラ《静かな場所》の上演もあり、話題に事欠かない。

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